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精神科デイケアについて

精神科デイケア
デイケアセンターは、「入院医療中心から地域生活中心へ」を目的とした地域精神科医療の一翼を担っています。チーム医療を念頭に各職種のスキルの高い専門スタッフが在籍し、規則正しい生活習慣の維持や向上、対人交流や趣味の拡大など患者さんの自立サポートに努めています。また、就労支援につながる活動も積極的に取り入れ、患者さん一人ひとりが主体的に、そして「やりがい」を持てるデイケア作りを目指しています。

精神科デイケアが必要とされる背景

精神疾患に罹患している患者さんは、入院している時は安定している様に見えても、在宅生活に戻ると再発を繰り返しやすいと言う特徴があり、生活環境と対人関係が大きく影響します。

患者さんの特徴

  • 自分の思いを上手に伝えられないため、一人で抱え込んでしまい不安やイライラ、不眠を誘発し、精神症状を悪化させてしまう。
  • 独居生活や家族の関わりが薄いと、内服薬の飲み忘れ、夜更かしする等して昼夜逆転し不眠を誘発、食事も不規則となり生活リズムが乱れ精神症状を悪化させてしまう。
  • 対人関係を自ら作れない患者さんが多いため、一般のグループに参加するのが難しく自宅に引きこもりがちとなり、精神症状を悪化させてしまう。
  • 退院後仕事に復帰しても、新たな環境に対するストレス負荷の耐性が乏しく、精神症状を悪化させてしまう。
  • 患者さんの地域での生活を支援するためにさまざまな社会資源があるが、社会資源を知る機会が乏しかったり、自身で手続きを行うことができないため、地域から孤立してしまう。
このように、本人や家族だけでは解決できないことが多く、精神障害者に対する関わりは専門的な要素が必要となるため、専門職(医師・看護師・作業療法士・公認心理師・精神保健福祉士)の揃っているデイケアは理想的な治療環境と言えます。
患者さんの特徴
また、入院環境では見えない患者さんの障害された部分は、在宅生活環境下でないと評価できないため、在宅生活を送りながらどこに課題があるのか、その課題をどのように支援していくのかを査定し、リハビリ計画を立て実施できる場がデイケアです。
近年在宅での治療が主流となってきている中で、精神疾患を有する患者さんの在宅生活を支援するためには必要な部署であると思われます。

役割・活動目的

役割

訪問看護、外来、就労支援事業所、付属施設などと連携し、患者さんの生活リズムの確立や症状安定に向けた支援・地域移行への支援活動を役割とする
デイケアは規則正しい生活習慣を身につけ、地域での孤立や病気の再発を防ぐために必要なリハビリテーションです。
また、病気やこれまでのさまざまな体験により失われた自信を取り戻し、今後の自分らしい生き方を見つけていくための場所でもあります。
役割
そのためには自分自身の課題と向き合い、将来どうしていきたいのかをスタッフと共に考え、目標や計画を立てていく必要があります。
当院のデイケアでは、ご自身の目標や目的にあったグループを選択し、活動の支援を行っています。
デイケア
精神疾患を有するものの社会生活機能の回復を目的として個々の患者に応じたプログラムごとに治療するもの。
ショートケア
精神疾患を有するものの地域への復帰を支援するため、社会生活機能の回復を目的として個々の患者に応じたプログラムに従ってグループごとに治療するもの。

活動目的

  1. 生活リズムの確立や症状安定に向けた支援活動
  2. 地域移行(対人関係の改善・金銭管理・居場所の確保等)への支援活動
  3. 就労準備に向けた支援活動

治療内容

目指すところは、患者さん自らが生活リズム・症状の安定が図れ、自分の居場所が作れるよう社会資源も活用しながら機能回復の手助けを行う。
  1. 在宅生活において対人関係の様子、コミュニケーション力、金銭管理、服薬管理など、日常生活全般において一人でできること、できないこと、就労へ向けての課題の評価
  2. 評価により課題を抽出し、計画立案実施
  3. リハビリの効果が薄いもしくは望めない課題に対しては、ヘルパーなどの社会資源を活用するための支援を行う
  4. 就労移行支援

評価項目

対人スキル、集団適応、生活スキル、生活リズム、精神症状、参加状況(参加率)、目標に対して

利用対象者

デイケア

利用目的
利用対象者
再発防止
  • 生活のリズムを作れず症状の再発のリスクがある方
  • 服薬管理に課題があり怠薬に発展するリスクがある方
  • 金銭管理に課題があり症状再発のリスクがある方
  • 対人関係、集団適応に課題があり症状再発のリスクがある方
社会性の保持
  • 症状が不安定で、支援なしでは日常生活に支障をきたす方
  • 長期入院などで社会適応が難しくリハビリの必要な方
  • 居場所を見つけられず引きこもりの症状再発のリスクがある方
就労移行支援
  • 軽作業や一般就労等を目指す方の支援
生活訓練
  • 独居生活を目指すための生活訓練が必要な方

ショートケア

利用目的
利用対象者
就労支援
  • 仕事復帰に自信がない方
  • 体力の低下にて自信がない方
  • 症状は安定し、就労意欲のある方
  • 就労意欲はあるが、対人関係や集団適応に課題のある方
  • 就労でのストレスにて症状再発の可能性がある方

スタッフ職種

医師・看護師・作業療法士・精神保健福祉士・公認心理師

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医療法人和光会 一本松すずかけ病院
〒825-0004 福岡県田川市大字夏吉142番地
 
当院は完全予約制です。ご予約は、お電話にて受け付けております。
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